そうだったのか、帝釈天。

帝釈天像と他の仏像があまりにも雰囲気が違っているのを疑問に感じて、調べてみましたら、この帝釈天像は「頭部はすべて後補となっています。そのため他の平安期像と比較すると顔は穏やかで美しいと評されることが多いようです」とありました。

 

ですから頭部以外は839年、頭部は室町〜江戸にかけての時代のどこかで補修されたことになりますね。

 

禅宗の影響が大きくなった時代と考えると、この座禅を組んで内観しているような表情も納得できるような気がします。他の仏像は真言密教の影響で軍茶利・クンダリニーが活性化してめらめら燃え上がっています、というような激しい動きのある表現になっています。

 

では、いったいどの時代の誰が作ったのか。1486年の土一揆で当時の講堂が消失して1491年に再建されたようだから、そのくらいの時代でしょうか。

 

鎌倉時代では、運慶や快慶に代表される慶派の仏像が私は大好きなので、この私が惹かれるとなると、同じ系統の奈良仏師の流れから出てきた仏師の作か?室町以降の仏師の中で、作風が似ている人を探してみたくなります。

 

室町時代の特徴として「この時代は多くの仏所が開かれて仏師の数も非常に多く、かなりの仏像が造られたが、前代の運慶以下の巨匠のような仏師は現れなかった」とあります。そりゃそうだろうよ、と思いますが・・。

 

 

過去に観た仏像の中で、飛鳥・奈良時代、平安の天平文化時代、鎌倉時代以外の時代で、私が好きだと感じた仏像は・・・?と自分に問うています。この作者が残したであろう作品を見つけたい。あなたは誰?

 

 


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長年の憧れの君にTOKYOで遭遇し、歓喜。

 

美しい造形の帝釈天さま。

長年憧れております、東寺・立体曼荼羅の中におわします帝釈天騎象像であります。

 

どの角度から拝見しても美しい、まさにフォトジェニックなお姿です。

 

東京国立博物館で行われております、国宝東寺「空海と仏像曼荼羅」展にお出ましに。

しかも帝釈天さまのみ撮影OKということで、会場はアイドル撮影会のような盛り上がり。

気が利いている企画です、ありがとう、東寺。

 

昨日(5/3)、友人と上野の東京都美術館にクリムト展を観に行きました。

クリムトの絵画を堪能し、さて新宿に移動するか・・と駅近くまで戻り、

昼食の場を探していましたら、東寺 空海と仏像曼荼羅展のポスターが

目に留まり、

 

そうだ!今、やってたんだ!うっかりしていた!

私のバカーッ!これを観ずに会津に帰れるかっ!

長年憧れ続けている帝釈天さまが東京まで来られているのに!

 

 

と、ゆったり落ち着いた昼食をあきらめ、来た道を逆戻り。

・・上野、広い・・と汗ばみながら馳せ参じました。

 

空海が表現しようとされた仏の世界、立体曼荼羅の当時の形を想像しながら

拝見しました。中でも帝釈天像は秀逸。どこの誰の手による制作なのでしょう?

平安時代、承和6年(839)すごい作家がいたのねぇ。

 

 

 

 

 

 

 

 


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